今日は朝、雨が降っていたんだよ。
そうやって言っても誰も信じないかもしれない。
だけど、確かに今朝は雨が降っていたの。五時半頃。

最近はやたら天気が良かったから、雨傘は全部会社のロッカーに置いてしまっていて、どうせ雨が降るのは朝だけだし、晴雨兼用の傘にした。
今日もすごく忙しくて、とりあえずランチの営業まではやり切らなきゃって、オーバーヒートした身体に氷をあてながらこなしていった。一段落ついたところで、あんまりにも顔が白いから強制的に休憩させられたけど。

それで、休憩終わってお盆期間中の追加発注とかして早めに帰された。
職場を出てすぐに地下鉄に乗ったから気付かなかったけど、本を読んでる途中で顔をあげたら、すごくすごく驚いた。
だって、あまりにも暴力的なくらいに夏の空だったんだもの。
夏を感じなきゃ罰でもあたるんじゃないかと思うほど、全身で夏を表してる空。

私は明日から夏休みなのだけど、夏休み前に体調を崩したりした自分が不甲斐なくて、なんだかとってもささくれ立っていた。
けれど、それさえも許されないくらいに圧倒的に夏だった。
もう読んでた本に戻ることさえ忘れてひたすら見入って。

ちゃんと、元気でいなきゃいけないんだ。今元気じゃないなら、これから元気にならなきゃ。
もう残りの夏になんて負けないように。
まずはちゃんと食べなくちゃ。


ここからは私と夏の戦いだ。