続き

それでも、彼の心の中が見たくて、彼を自分だけの物にしたくて、毎日醜い自分自身と戦っている。

私はなにが欲しいんだろう。考え始めたら終わりなんかないのに、考えずにはいられない。愚かな自分。弱い心。

きっと、こんな悩みもあと二時間もすればすべてなかったことになる。やっぱりあの人はずるい。

ほんの少し疲れていて、ほんの少し感傷的で、原因はきっとそんな程度。どうして私は一人だとそうやって流せないのかな。
私が弱いせいなのか、彼が魔法使いなのか。

なんにしてもあと二時間。息を殺して待つだけだ。