Perfume全国ツアー『GAME』初日ZeppOsaka

行ってきました。前の日記にも直後の感想など書きましたが。
今回のツアーはまてさんの強力なバックアップがあって参加可能となったのですが。まてさんには会場でもずっとエスコートしていただいてまして、感謝しきりです。
私は前日まで入りを新幹線にするかバスにするかで迷っていたのですが、GWなんで激混みだったら嫌だなぁと26日昼に急遽夜行バスを予約。23:50横浜発のバスに乗り込んだわけです。
土曜夜ということもあって、車内は思ったよりも空いておりました。二人がけの席に一人で座れたし。女子一人のお客さんが圧倒的に多く、日本は安全な国なんだなぁと痛感しましたよ自分も女子一人なんだけどさ。リクライニングが調子悪く、前半二時間くらいは倒せないままで、かつお手洗いにも行きたくてしょうがない感じだったので、全然リラックスできんかった。帰りは初の3列スーパーシートに乗ったのですが、これはすごい。後述します。

んで、肝心なPerfumeライブね。
私はまてさんと16時半にコスモスクエア駅で待ち合わせました。物販が開演前ということだったのですが、あんまりにも並んでてまてさんは諦めたそうです。17時半開演だったので、物販は17時まででした。これから行く人、物販狙いなら、都市部はかなり早めに行かないとみたいです。
PerfumeNigetでお知り合いになった否さんや宗像さんと久しぶりの再会。人見知りなので、社交場と化したみなさんの会話をひたすら聞いておりましたさ。
まてさんたちはすでにはてな界隈でお友達が多いので、当然ライブ会場に行けばたくさんのお友達に会えるわけですが、その他の方々も、かなりいろんなコミュニティがあるらしく、本当に社交場のように各々お友達との話しに花を咲かせておりました。その辺が、売れたとは言ってもみんなに支えられてきたPerfumeらしさって感じで好印象。所謂オタク系のファンも多いですが、サラリーマンだったり、オヤジだったり、クラブ系のオシャレさんみたいな人だったり、女の子だけのグループだったり、ホントに客層が様々でした。のっちみたいな髪型で、のっちみたいな服を着ている子とかもいて可愛かった。女の子オシャレな子多かったなー。
そういうのを見ていると、すごく幸せな気持ちになれるんだよね。不思議と。
Perfumeってそういう魔法があるとおもうんですよ。群れたいって気持ちとは別に、お隣にいるファンの人に「ね、Perfumeってなんでこんなに素敵なんでしょうね?」って話しかけたくなっちゃうような。そこいらへんが、巷で散々言われている、Perfumeのもたらす多幸感ってヤツなんだろうなと。癒されるよね。Perfumeを見てももちろん癒されるけど、Perfumeファンを見てるだけでも癒されるよ。こんな存在、正直滅多にいないと思うのだけど。

17時半からの開場、若干押してたけども、100番以降はわりとスムーズに入れたのでさしたる混乱もなく。私はまてさんに連れられ、中央の柵前柵横に陣取りました。相当怯えてたのをまてさんが察知してくれたのです。
そんなこんなで18時半。開演は少し押しました。もう来るかな?みたいな空気になり、みんなが一度大興奮したのだけど、普通にまだ始まらず、(笑)みたいな空気が巻き起こってました。始まる前にみんなで、「一曲目なにやるか予想」をしていたのだけど、みんなの意見としてはポリダントツ、シークレットシークレットもアリかも。みたいな感じ。「もしかしたら、GAMEツアーだけに表題作だったり?!」なんて言っていたのが、そのもしかしてになりました。
私からはあんまり見えなかったけど、ビームサーベル?みたいなの持ってて、演出的に結構凝ってたみたい。衣装もジャケットのアレで、それもほぼ見えなかったけど、周りの反応の限りだととっても素敵だったようです。セットも凝ってた。モニターが三つついてたのだけど、所謂アーティスト本人の画像を大写しにする用ではなく、ちゃんと曲とシンクロしたCG映像が用意されていて、それがすごく格好良かったなぁ。まぁ、見えん人用に、別でモニターがあったりしたら超親切かもしれないけど、アリーナタイプの会場とは違って、本当に目の前に人がいるので、真上でもない限りモニターもほとんど見えないので、この演出は妥当かなと思ったわけです。

初日だけあってみんなアツイアツイ。初っ端から盛り上がりまくり。女子も男子もフリコピ率高め。そんななか、クラブ系の方はそれぞれに音に乗っている感じで。いや、興味深かったのは、クラブ系っぽいオサレ男子が近くにいたのだけど、最初はそれこそクラブっぽく音に乗っていたのですよ。でも、ライブ中盤以降はもうステージにかじりつく勢いで三人の姿を目で追いながら盛り上がってて。いやはや、三人の魅力とはこうもすごいのかと。一人のファンが、完全なるPerfumeの虜になる瞬間を見たって感じがして嬉しかった。
Bitterを観る限りではオタク層が多いように感じたのだけど、このツアーは客層もバラバラでどんな内容になるのかなーと興味津々だったのね。でも、内容としては、すごくバランスの良い流れだったと思う。
特に私は、アルバム『GAME』を初めて聴いた時、Perfumeがcapusuleになってしまった!てちょっとショックだったのですよね。この辺、はてなとかでエントリ書いている人もいて共感する部分も多少あったわけだけど。だけど、私は、なんかこのライブが答えだな、と。
中盤、一番盛り上がるような時間帯にButterflyとTake me Take meを持ってきたの。当然、歌以上にダンスが目立つよね。それが抜群に格好良かったようで(ほぼ見えなかった)。音も、やっぱりCDで聴くのとは全然違くて、この辺のトラックは好きじゃなかったんだけど、あぁアリだなぁと思ったのね。
Puppy loveとかの可愛い系の曲で推すんじゃなく、こういう、あーちゃん的にいえばバッキバキのベベベベ系がやりたいんだなって。だから、きっとこれは中田氏が手を抜いてcapusule風にしちゃったんではなく、意思があってのことなんだなぁって。それを実感して、大きなお世話ではあるけど、安心した。Perfumeは私が思ってるより何倍も強いよねって。こんな大きな波が来ちゃってるけど、軸の部分は見失わずにいるんだねって。
でも、その一方で、TVで少し流れた通り、このあんまりにも大きな流れに対し「そんなこと言われてもなにしていいかわからん」と涙ぐむ場面があったり、その辺は、いつもの等身大の三人、って感じだった。私は古いファンじゃないけど、あれを見て、すごく三人を身近に感じた。
MC中、スタッフやファンへの感謝を口にしていて、それを聞いて元気が出たんだよね。
「みなさん一人一人が応援してくれることによってPerfumeが成り立ってる」的なことを言ってて。確かに、別に私一人がCDを買わなくたって、ライブに行かなくたって、きっと全然Perfumeは困らないしちゃんと売れてたと思う。だけど、一人の力ってそんなもんでも、それがたくさん集まってのパワーなんだよね。この大きな流れってのは。
自分が「遠くからアイドルに憧れる人」ではなく、「Perfumeを真剣に応援しているうちの一人」なんだって実感させてくれるの。Perfumeは自分たちの活動を自分たちの中だけで決して完結したりしない。そういう部分がPerfumeの強さであり魅力なんだろうなって。「スタイリストさんに嫉妬してはいけません。スタイリストさんに性別はないのです!」って言い放ったかしゆかの一言、すごい格好良かった。扇情的なメディアの中で、いろんな欲望が渦巻いてる今の世の中。なのにそんなスタンスでいられるってカッコイーって純粋に憧れたよ。かしゆかは本当にアイドル然としてるよなぁ。
のっちはマイペースだし、あーちゃんは感情豊か。この三人のバランスが一番の魅力なんだよね。テクノポップアイドルなんて新しい!とか、アイドル最後の希望!とか色々言われてるけど、根幹の魅力ってのは三人のバランスで、その飾らなさなんだろうな。こんなに手が届かない遠くにいるのに、こんなに近いように感じるのはなんでだろうって思う。
まぁ、古参ファンの人は、きっとまた違った思いがあるのだろうけど。

三人の姿が見えなかったので、ライブパフォーマンス的な感想が言えないのが残念なのだけど、その分、会場の空気みたいなものはすごい感じた。耳と肌で感じるというか。

でも、ホントなんにも見えなかったので、徳間の方が見ていらっしゃるのならば、是非ともライブDVDを出してください。ライブの度に出してください。もうジャケットとか真っ白でなにもなくてもいい。とにかくライブDVDが見たい。お願いします。

初のライブ参戦で、Perfumeの違った魅力が見えた。
だから、ファンだけどまだライブに行ったことがないって人は、ぜひ行って欲しい。チケット争奪戦だけどな!!